ワイヤーの種類
ワイヤー
歯にブラケットを固定した後は、ブラケットに刻まれた溝にワイヤーを通します。このワイヤーによって歯に力が加えられ、歯列を整えることができるのです。以下に矯正治療にて使用するワイヤーの種類をご紹介します。
メタルワイヤー
従来の矯正治療にて使用されているワイヤーです。治療の進み具合によって、形状記憶合金、ステンレスなど様々な素材が使用されています。ワイヤー自体は金属のため外から見えてしまいますが、白色や透明のブラケットと併用することで見えにくい矯正治療を行うことができます。
ゴールドワイヤー
メタルワイヤーに金合金をメッキしたものです。とはいえ、メッキが剥がれることはまずありません。また名前こそゴールドですが、光り輝くようなゴールドではなく、反射を抑えた落ちついたゴールドですので、審美的に優れています。
白色ワイヤー
メタルワイヤーを白色ポリウレタンでコーティングしたものです。ワイヤーをおおっているのがウレタン素材であるため、部分的に剥がれて"まだら"になってしまうことがままあります。白色なので目立たないと思いきや、元来人間の歯は「真っ白」ではありませんので、患者さんによっては思っている以上にワイヤーが目立ってしまうこともあります。
QCM
日本で開発された透明なプラスチックの帯状ワイヤーです。ワイヤーと同素材の専用ブラケットを使用する必要があります。審美的には優れていますが、プラスチックという素材の特性上、治療中の調整が難しく取り扱っている歯科医院はあまり多くないようです。